顎関節症の原因とは?|顎が痛い・音が鳴る理由を歯科医が解説
顎関節症とは
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、あごの関節や周囲の筋肉に異常が起こることで、痛みや違和感、口の開けづらさなどの症状が現れる運動障害・機能障害の総称です。
以下のような症状がある場合、顎関節症の可能性があります。
- 口を開けると顎が痛む
- 顎を動かすと「カクカク」「ジャリジャリ」と音がする
- 口が開かない、閉まらない
- 顎やこめかみ、朝起きたとき顔の周りがだるい
日本人の約2人に1人が一度は経験すると言われており、決して珍しい症状ではありません。
顎関節症の主な原因
① 姿勢の悪さ・生活習慣
重要で見落とされがちなのが、姿勢や日常動作です。
- 猫背
- スマホの長時間使用(ストレートネック)
- 頬杖をつく癖
- うつ伏せ寝
これらは身体の軸がブレてしまい、それを無意識に補正することで顎に日常的な負担がかかり、関節に慢性的なダメージを与えます。
② 歯ぎしり・食いしばり
無意識に行われる歯ぎしりや食いしばり、特に歯牙接触癖(TCH)も顎関節症の大きな原因です。
- 睡眠中の歯ぎしり
- 日中の強い食いしばり
- 集中時・ストレス時の噛み締め
- 上の歯と下の歯が常に触れている状態(歯牙接触癖:TCH)
通常の食事では考えられないほどの力が顎に加わり、関節や筋肉を痛めてしまいます。
③ ストレスや精神的緊張
ストレスは顎関節症と深く関係しています。
- ストレスにより筋肉が緊張する
- 無意識に歯を噛み締める
- 自律神経の乱れによる痛みの増幅
現代社会では、ストレス性の顎関節症が増加傾向にあります。
④ 噛み合わせの異常(不正咬合)
噛み合わせのズレも顎関節症の原因の一つです。
- 歯並びが悪い
- 被せ物・詰め物が合っていない
- 片側ばかりで噛む癖がある
これらが続くと、顎関節に左右不均等な負担がかかり、炎症や痛みを引き起こします。
⑤ 外傷や事故
- 転倒
- 交通事故
- スポーツでの衝撃
など、顎に強い力が加わった場合、顎関節症を発症することがあります。
顎関節症は自然に治る?
軽度であれば身体が順応し、日常生活に支障はない状態になることもありますが、原因が改善されなければ再発や悪化のリスクがあります。
以下の場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
- 痛みが強くなってきた
- 口が指2本分以上開かない
- 症状が数週間以上続いている
歯科医院で行う顎関節症の治療
顎関節症の治療は主に「疼痛の除去」「筋痙攣の緩和」「運動協調性の回復」を目的とします。
当院では、原因を正確に診査・診断した上で、以下の治療を行います。
- 生活習慣・姿勢指導
- 噛み合わせの調整
- マウスピース(スプリント)療法
- 必要に応じた専門医紹介
原因に合わせた治療が、改善への近道です。
顎関節症でお悩みの方へ
顎関節症は放置すると、慢性的な痛みや頭痛、肩こりの原因になることもあります。
「少し違和感があるだけだから…」と我慢せず、早めにご相談ください。




















